セルフイメージが高い人は低い人からすると信じられない結果を出したり、想像できない方法を導き出したりします。
そして、セルフイメージが高い人は非常にポジティブなセルフトークを行っていると言われています。
セルフトークに深く関係するキーワードの1つが「スマートトーク」です。
では、スマートトークについて見ていきましょう。
内容
スマートトークとは?
スマートトークとは「ポジティブなセルフトーク」のことです。
非常にシンプルですね。
セルフトークがなぜ重要かと言うと、
ポジティブなセルフトークを維持している人の方が
ゴールに達成するための道筋が目に入りやすいからです。
「自分にはできない…」
「こんなこともできないなんて自分ななんてダメなやつなんだ…」
このようなネガティブなセルフトークをしていると、
ゴール達成するための道筋が目の前にあっても「できない」と言い切っていますから、
スコトーマに隠れてしまい見えません。
それに比べて
「私なら最高の結果を出せる!」
「私がやらねば誰がやるんだ!」
と、ポジティブなセルフトークを維持していると、脳がクリエイティブに働きます。
そのため方法論をすぐに見つけることができたり、自分の中から斬新なアイデアが浮かんできたりします。
スマートトークは、ゴール達成に多くのものをもたらしてくれます。

一般的に言うところの「虚勢」ではなく「自信」が適切そうですね。
虚勢は他人に向けたもので、自信は自分に向けたものです。
セルフトークはすべて自己対話であり、評価はすべて自己評価なので、スマートトークを意識すると「自信に満ちた生活になる」と言えると思います。
セルフトークを少しずつ意識に上げていく
セルフトークをポジティブに維持するためには
日頃からのセルフトークに気がつくようになるといいですね。
実体がないように感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、
人は1日中セルフトークを続けています。
自分が自分に心の中でお話していることです。
セルフトークを注意深く観察してみることで、少しずつ意識に上がっていく習慣が身についてきます。
文章を捉えることもできますが、
最初は単語を捉えることから始めることをおすすめしたいです。
「失敗してしまった…」
「自分にはできない…」
このようなネガティブワードをポジティブな内容に置き換えていきます。
「達成する」
「自分ならできる」
それは無意識的に行われているように感じられるかもしれませんが、
意識に上げることでコントロールすることができるようになっていきます。
非常にシンプルな例ですが、このような変換を自己対話のなかで繰り返してみるといいと思います。
心の中で言って、意識から外してあげればいいと思います。

ポイントは、意識から外す直前が「ポジティブな言葉遣い」という点です。
最初は1日1回とか、午前中だけは意識してみるとか、
そうやって区切ってやってみるだけでも、とても素晴らしいことだと思います。
少しずつ単語を捉えられるようになってくると、
次は文章が目につくようになってきます。
「どうしてこんな無意味なことをしてしまったんだろう」
「なぜ、あの人はできるのに自分はこんなこともできないんだろう」
このようなネガティブな文章は、1つの単語だけではポジティブに置き換えにくいですね。
そんな時はいくつかの方法でポジティブに置き換えてあげてください。
- 「自分らしくなかった」
本来の自分とは違う行動や結果だったと紐づける - 「自分らしくなかったけど、いい経験になった」
成功するための必要なプロセスだったと紐づける - 「自分らしくなかったけど、いい経験になった。次は自分らしく成功させるよ。」
次に成功するのが自分だと紐づける
これでポジティブなセルフトークに変換されます。
文章的に言い切ってしまったネガティブなセルフトークは、単語だけを編集するのは難しく
また、どこが良くなかったのかを深く考えすぎると、本末転倒の可能性がでてきます。
セルフトークへのアプローチは、自己対話の意識から抜ける前に
ポジティブなセルフトークで上書きしてから意識を戻してあげてください。

スマートトークではないセルフトークも含めた意味にしてあげてもいいですね。
「自分らしくなかった。次は自分らしく成功する。(セルフトーク含む…)」
他人に対するスマートトーク
スマートトークは自分に対する評価だけではありません。
他人に対する「皮肉」「嫌味」「過小評価」なども含みます。
これには理由があります。
他人に対する否定的な言葉を使うと「エフィカシーが下がる」からです。
他人に対する否定的な言葉は「現状の自分を認めること」になるからです。
ゴール達成の自分ではなく、現状の自分を強固にしてしまう。
ということですね。
タイガー・ウッズの有名なエピソードがあります。
最終日、相手がパットを外すと自身の優勝が決まる場面、
タイガー・ウッズは『入れ!』と念じたそうです。
ですが残念なことに相手は外してしまい、ウッズの優勝が決まります。
その瞬間のウッズは悔しそうな何とも言えない表情…
ウッズは本当に『入れて欲しかった』のです。
これはどうしてでしょうか。
理由は念じていたのが「外せ!」になった瞬間「自分は相手がパットを外さないと勝てない人」になってしまうからです。
このようなエピソードからも
他人に対する評価も、エフィカシーに深く関係される…
と言えると思います。
スマートトークについて読んで頂きましたが、
時には他人からネガティブな評価や直接的な批判を受けることもあるかもしれません。
そんな時はこのように対処してみてください。
苫米地博士の書籍から以下引用させて頂きます。
引用:「言葉」があなたの人生を決める【実践ワークブック】
また、自分のことを批判する人間に対しては、「他人は所詮、過去の自分のイメージでしか判断しない」「自分の評価は他人ではなく自分が決める」と強く言い聞かせるのもいいことかもしれません。
PART2 55ページ
あくまでも「自分の評価は自分が決める」という毅然としたセルフトークを続ける。ということです。
そうすることで、
ゴール達成のための自己能力の自己評価は下がることなく
ポジティブで自信に満ち溢れた自分を日々の基準にすることができます。
寝る前に褒めてあげる
単語からポジティブに変換する…
そして変換した言葉を心の中で唱えてからセルフトークから意識を外す…
ということをおすすめしたいです。
そしてそれが出来た日は
「今日の午前中はちゃんと気づけたな」
「これまでセルフトークに意識を向けてこなかったけど気づけるようになってきたな」
などと、寝る前に褒めてあげることも素敵なことだと思います。