コーチングの基本となる用語『エフィカシー』についてまとめてみました。
なりたい自分になるためにとても大切な言葉になるため、是非活用してみてください。
内容
エフィカシーとは?
エフィカシーとはこのように定義されています。
「ゴールを達成するための自己能力の自己評価」
ゴールがあって、そのゴールを達成するための自己能力の自己評価です。
つまりゴールを達成するプロセス段階に対する自己評価…
ということになります。
ここでとても大切なことは、あくまで自己評価です。
エフィカシーは自分が自分に行う評価のためどれだけ高く設定しても誰にも迷惑をかけません。
あなたや私の中にある、内部的なお話なのです。
「でも、そんな…」
そんなお声が聞こえてきそうですね。
まさにその「でも、そんな…」の感覚を
『自分の内側がどれだけポジティブでも自分の自由です。』
といった感覚で維持をすることが
能力高く自己実現できる人のエフィカシーということになります。

エフィカシーが高い状態を維持できていると、新しいことへのチャレンジや、クリエイティブな発想がしやすくなります。
ゴールはあいまいでよい
さて、上述したエフィカシーですが、気になるのはゴールありきで定義されていることではないでしょうか?
こちらは苫米地英人博士の書籍でこのように記載されています。
引用:「言葉」があなたの人生を決める【実践ワークブック】
自己啓発系のコーチの中にはコーチングの最初の段階で目標を明確にしようとする人が多くみられますが、私は「人生のゴールは設定時点では漠然としたものでかまわない」と思っています。
PART_1 17ページ
なぜならば、いま明確にすることのできるゴールというのは、いまの現状の延長線上にあるものである危険性が高いからです。
私はそれを「理想的な現状」と呼んでいますが、現状にとどまったままとっらえることのできる理想的な現状を目標にしているかぎり、どんな試みも現状を肯定し、維持するための手段になってしまうでしょう。
本当のゴールとは常に現状の外にあります。
つまり、ゴールを無理に設定する必要はまったくない。
ということです。
むしろ、苫米地博士は「理想的な現状」にとどまってしまう危険性を示唆されていますので
それこそ無理やりゴールを設定する必要はありません。
さらに、ゴールはアップデートされることもよくあります。
アップデートされるのなら
現状の自分に縛りつけてしまう可能性のある文章を
セルフイメージに選ばなくてもよいのではないでしょうか。

ゴールを明確に言語化して設定するのをあいまいにしながら、
あなたが自然に興味を持ったことに時間を確保することをおすすめさせて頂きたいです。
そうすると少しずつ「人生のゴール」のヒントが出てくるかもしれません。
「人生のゴール」とは、無意識が喜ぶこと
冒頭に書かせて頂きましたが、
エフィカシーとはあなたや私の内部的なお話です。
それは「ゴール」という言葉を選択されていることからも理解ができます。
引用:「言葉」があなたの人生を決める【実践ワークブック】
よく人は「あの人は成功者だ」といった人物評をしたりしますが、言われた当人は、その時初めて「自分は成功者だ」と実感するような場合があります。このように「成功」という言葉には、必ず他者からの評価が介在するのです。
PART_1 16ページ
私とルータイスは、「成功」という言葉をあえて使わず、「人生のゴールを達成する」と言っています。重要なのは、他人の評価ではなく、本人が心から「嬉しい」「楽しい」と思っていることです。
だから、他人の評価が入り込む余地をなくす意図を込めて、「ゴール」という表現を使っているわけです。
コーチングを体系的に定義していく際に
「ゴール」という言葉に、既に他人評価が介在することができないという意味を内包されていたということですね。
非常に奥深く、素敵な定義ですね。
現代は他人評価や外部刺激にあふれかえっていますね。
そのため
せっかく設定された「ゴール」も「成功者」の枠組みに入っているかもしれない…
と、なかなか核心を得ることができないこともあるかもしれません。
1つ基準になるのは
『誰に止められてもやりたいこと』
これに該当するかどうかです。
want to (~したい) で設定するということですね。
どれが have to (~しなければならない) で
どれが want to (~したい) かわからない…
という方であれば、
日々の行動を1つ1つ have to (~しなければならない) と want to (~したい) に分けていくことから意識してみることをおすすめします。
ゴール設定をすることは内部的なお話のため、
言い換えれば自分自身との対話です。
誰にも迷惑をかけませんし、しっかりと時間をかけて内面を観察すればいいと思います。
『あっ… 結局こういうことがやりたいんだ…』
と、過去思い立ったことのある興味に、巡り巡って戻ることもあります。
『自分はこれがやりたいんだ… 知らなかった…』
と、新しい興味に気づくこともあります。
『自分はこれのことを深く知りたい。』
と、知識欲や知的好奇心に駆られることもあるかもしれません。
ぜひ、焦ることなく、適度に情報収集しながら、
「人生のゴール」が設定されるときを待ってみましょう。

あなたや私が設定する「人生のゴール」は、あなたや私の無意識が喜んでくれるものを設定する。と言い換えることができると思います。
すこし矛盾した文章に見えてしまうと恐縮ですが、
『他人が喜んでくれていることが、私の無意識が喜ぶこと』なら、そこからゴールを設定してみてもいいですね。
エフィカシーとは「ゴールを達成するための自己能力の自己評価」
では、まとめに入りましょう。
エフィカシーとは、他人評価関係なく自己評価です。
「◯◯さんはエフィカシーが非常に高い」
「◯◯さんは常にハイエフィカシーを維持されている」
このように使われていますね。
- ゴール達成のための自己能力の自己評価
- 他人評価関係ない
- 自己評価のためどれだけでも高めることができる
- 人生のゴールはあいまいなままでもいい
- 無意識がやりたいことを時間をかけて見つけ出す
エフィカシーが高まってくると、自分自身との対話が楽しくなってくるかもしれません。