「脳(情報空間)は共有されている」からニューロンへの紐づけ

苫米地英人博士の書籍や情報などを拝見していると、タイトルにある「脳は共有されてる」や「情報空間は共有されてる」といった表現をよく使われています。

そちらについて言語化してまとめてみたいと思いました。

[表現]ではなくそれが実体としてお話されていると思っていますが、一旦[表現]と記載させてください。

前提

さっそくですが、前提情報として書籍から一部引用させて頂きます。


引用:苫米地英人 VS 成瀬雅春の瞑想と認知科学の教室

——苫米地先生も、人は変性意識状態になると、他人と意識がリンクするとおっしゃってるじゃないですか、あれと原理は似ているんですか?
苫米地 これは2つ、3つ、いろんな説明ができるんだわ。ただ、ものすごく肝心なのは「あの世」ってあるってことね。
——「あの世」ですか⁈
苫米地 「あの世」をどう定義するかはいろいろあるけど、精神世界って言えばわかりやすくない? 俺は精神世界がないと思ってるほうがおかしいと思うわけね。だって、精神世界って心の世界のことで、情報空間のことでしょ。だから、心の世界にアクセスしていた時、複数の人がアクセスしてきたらつながるでしょって俺は思うわけ。それは意識が集まっているんじゃなくて、同じところにみんなアクセスしているからつながるって話で、いわばiCloudみたいなもの(笑)。その精神世界がどこにあるかは自由に想定すればよくて、宗教的に設定するのもいいし、脳の能力のひとつとして設定するのもいいし。
——成瀬先生もそうですか? ひとつの意識状態、精神世界を共有している感じなんですか?
成瀬 感じというか、そうなんだよというしかないですね(苦笑)

第3章 99ページ

苫米地 だって、情報があってモノがあるんですから。それはもう物理学でもそういうふうになっているでしょう。なんたって、ひもが振動してるか、振動してないかって単に情報だから縁起の思想もそうでしょ。関係があってモノが生まれるの。モノが先じゃないんです。関係が先なんですね
成瀬 最初にモノがあるわけじゃないですからね。東京タワーを最初に誰かが建てようと思ったがゆえに建ったってことですよ。誰も思わなかったら建たないです。意識するがゆえにできあがるわけですから。

第3章 135ページ

とてもおすすめな書籍のため長めに引用させて頂きました。
重要性の意でマークを付けさせて頂いたわけではなく、本記事に関連する部分をわかりやすくさせて頂きました。


この「情報空間は共有されている」部分は、おそらく悟りに近い実感や体感がありきで表現されている言葉になると思っています。

もちろん、変性意識体験瞑想体験により体感することは可能…
と言いますか、
上述しているお二人の先生方は難しいことでも何でもなくやればできるよ。といった言い回しでしょうか…

体験、体感の話は省くのが本記事のテーマではありますが、
もしご興味があれば先生方の門を叩いてみることをおすすめします。

考察

前提がまとまったところで、続いて考察していきます。

・・・なのですが、
考察するテーマを無意識にまで落とし込み
ライフワークを行いながら無意識が閃くのを待つ
となると

そのプロセスを全て記載すると冗長な文章に見え、
すべての要素を回収できない記事になってしまいます。

実際の思考段階でのプロセスは仮説が常に複数存在しており、
仮説と仮説が矛盾しあうことも多々あるかと思います。

そのため、これから記載する内容は少し綺麗にまとまりすぎてしまう可能性がありますので、その点はご了承ください。

効率よく学ぶ方法について

書籍や情報から学ぶ際に
発信者の方の背景を知っていると効率的に学ぶことができる
とお聞きしたことがありますか?

これは著者の方の人生的背景を知識として持っていた方が
その方の一言一言や重要視している文章などを理解しやすくなります。

その理由は著者や発信者の方に臨場感を移すことができるからでしょう。

ニューロンの回路について

考えやること、思考することで
脳細胞から脳細胞へと伝わる電磁路ができます。

この電磁路の抵抗についても下記を引用してみます。


引用:新版 ザ・マインドマップ

何かを考えるたびに、その考えを伝達する回路に生じる生体電磁抵抗が減る。これは、森で小道を切り開くのに似ている。最初は森の中の下生えを刈りながら、必死に進まなければならない。しかし、2度目にそこを通るときは、一度切り開いてあるので、ずっと楽になる。何度もその小道を通るごとに抵抗が減って、下生えを刈る必要がないほど広い、なだらかな道ができる。脳の中でも同じようなことが起きる。思考のパターンや思考の地図が何度も繰り返されると、抵抗は弱まるのだ。しかも、反復が反復を呼んで、同じことが再び繰り返されやすくなるのである。

第1章 27ページ


簡単にまとめるとこのようになります。

  • 初めての思考はニューロンの回路を通過するときに抵抗がある
  • 回数を重ねるごとに抵抗が減る
  • 反復すると同じことが繰り返されやすくなる

これは新しく買い替えたスマートフォンやパソコンの操作などで
誰にでも経験があるのではないでしょうか

「あのアプリを開こうと思うとどうするんだったっけ」
と購入当初に行った操作を思い出しながら何度も操作をしますが
複数回やればあのアプリを開こう」={アプリを開いている状態に直結できるようになると思います。

結論

さて、ざっくりではありますが、2つの考察からまとめに入ります。

著者や情報を発信されている方の文章や言い回し、さらには行間や呼吸には
「電磁路の抵抗が全くなくなった状態」がすでに情報的に含まれている、と結論づけたいと思います。

もちろんそれは
発信者の方が「電磁路の抵抗が全くない状態まで習慣化している」のが前提ではあります。

その情報を情動や臨場感も含めて受け取ることができれば、
電磁路の抵抗がない状態を含んだ情報をインプットすることができ
受け取り手もニューロンの回路に抵抗のない状態にすっと入ることができるのではないでしょうか。

これを「脳(情報空間)は共有されている」と呼ぶことができると思っています。


いずむ
いずむ

文章として書き上げたものの「そういうもんだ!」と言ってしまえばそれまでの内容だと思っています。
少しでも実感に繋がればいいなと思い文章化してみた次第です。
またアップデートがあればリライトしますね。